お金も時間もなかった。でも“くたびれたお母ちゃん”にはなりたくなかった──私が“キレイ”を諦めなかった理由

子育て

子どもの頃から美容には興味があった。
雑誌のメイク特集や、ドラッグストアに並ぶコスメを眺めるのが好きで、いつか私もああなりたいな、なんてぼんやり思ってた。

でも現実は、結婚・出産・育児。
日々の生活に追われて、美容どころじゃなかった。
お金も時間も、まずは子どもに回すのが当たり前だと思ってた。

それに、周りのママたちもみんな同じ。
ノーメイクで保育園の送り迎え、髪も束ねるだけ、服も「動きやすさ」が最優先。
“お母ちゃん”って、そういうもんだよねって思おうとしてた。

でも、鏡の中の自分を見てふと感じた。
「これ、本当に私?」って。

疲れた顔、ぼさぼさの髪、くすんだ肌。
なんだか、どこにも“私らしさ”が見つからなかった。
そのとき、正直すごく悲しかった。

「このまま、くたびれたお母ちゃんになっちゃうのかな」
そう思った瞬間、悔しさが込み上げてきた。

そこから、ほんの少しずつだけど「キレイになりたい」って気持ちを行動に変えていった。
最初は百均のマニキュアで爪を塗るところから。
次は、朝起きたら日焼け止めと眉だけでも描くこと。
誰に見せるわけでもない、完全に“自分のための美容”だった。

そのころ、SNSやブログを見ては「この人みたいに発信してみたいな」と思うようになった。
最初は誰に読まれるわけでもなかったけど、思い切って自分の“リアル”を書き始めた。

「疲れてるけど、キレイを諦めたくない」
「安いコスメだけど、少し気分が上がった」
「今日はメイクできなかった。でもまた明日頑張ろう」

そんな日々の小さな積み重ねを、ブログに残していった。

気づけばそのブログが、今の私の仕事につながっていた。
美容への興味が、施術スタッフという仕事になり、
経験を積んで、今ではエステサロンのオーナーに。

私があのとき“くたびれたお母ちゃん”でいることを選ばなかったこと、
そして、自分を大事にする努力をほんの少しでも続けたこと、
それが今の自信と人生の糧になっている。

今、同じように悩んでいる誰かがいたら、伝えたい。
「お金も時間もなくても、キレイを諦めなくていい」って。
あなたの“ちょっとした気持ち”が、未来を変えるかもしれないから。

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