「母子家庭だから仕方ない」
そんな言葉は、どうしても使いたくなかった。
確かに私は、0歳の息子を抱えて離婚し、住む場所も、仕事も、これからどう生きていくかも分からないまま、母子二人の生活を始めました。
でも私は、「だから我慢する」「だから諦める」という生き方を、息子に見せたくなかったんです。
必死に働いて、必死に楽しませた日々
私が選んだのは、「とにかく前を向いて、息子を笑顔にすること」。
そのために、働いて、働いて、働きました。
生活費、保育料、学用品…。何でもお金がかかる。
でも私は、“ただ生きるだけ”の毎日にはしたくなかった。
毎年ディズニーシーの年間パスポートを買って、
毎週のように息子と二人で遊びに行きました。
仕事で疲れていても、足は重くても、「楽しい!」と笑う顔が見たくて。

そして年に一度は、思い切って海外旅行へ。
働いて、節約して、ようやく取れた長期休み。
一緒に行ったタイ、ベトナム、韓国…どれも息子との宝物の思い出です。
ワークライフバランスなんて、余裕がなかった
正直に言うと、働きすぎて、ワークライフバランスなんて言っていられない時期もありました。
夜遅くまで働いて、朝早く起きてお弁当を作って、保育園の送り迎えをして。
疲れ果てて、息子に「あとでね」と言ってしまった夜もたくさんあります。
今になって悔やむのは、「もっと一緒に過ごす時間を作れなかったこと」。
笑顔を見たくて頑張ったはずなのに、どこかで“与えること”ばかりに必死になって、
“そばにいる”ことの尊さを見失いかけていたこともあったと思います。
でも、それでも、私はこの道を選んでよかった
それでも、今、振り返って思うんです。
あの頃の私は、息子のために、自分なりに最善を尽くしていたと。
「母子家庭だから可哀想」なんて、誰にも言わせたくなかった。
だから、ちょっと意地になっていたかもしれない。
でもその意地は、私なりの優しさだったとも思っています。
今、あなたがもし悩んでいるなら
「もっとちゃんと子どもと向き合いたいのに、時間がない」
「母子家庭ってだけで、色々背負ってる気がする」
そんな風に感じている誰かがいたら、伝えたいです。
完璧じゃなくていい。
愛があれば、きっと伝わる。
そして、どんな形の家族にも、幸せになる資格はあるってことを。
次回は、そんな私が再婚を決意した理由、
そしてステップファミリーとしての新たな挑戦について書いてみようと思います。
あなたの心にも、そっと届きますように。
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